ナンデモ解決!勉強ブログ
2025.12.11
暗記数学 vs 理解数学
こんにちは!
英才個別学院 八丁畷校 室長の池田です。
今日は、
「暗記で解く数学」vs「理解して解く数学」
という、ちょっと“燃えやすいテーマ”について、教室長としての考えをまとめてみました。
保護者の方も、生徒のみなさんも、
「うちの子は暗記タイプで大丈夫?」
「私は理解が遅いから向いてないのかな…」
と不安になることがあると思います。
結論から言うと――
🔹 暗記タイプでも大丈夫
🔹 理解タイプでも大丈夫
🔹 大事なのは「行きたいレベルに合った戦い方を選ぶこと」
です。
1.「暗記数学」と「理解数学」って何が違うの?
ざっくり言うと、こんなイメージです。
◆ 暗記数学タイプ
-
解き方のパターンをたくさん覚えて解いていく
-
同じような問題を何回も解いていくうちに、型で解けるようになる
-
「見たことある!」問題に対しては強い
👉 正しく使えば、
中堅レベルまでの高校・中学なら十分戦える力になります。
◆ 理解数学タイプ
-
公式や解き方の「理由」をじっくり考える
-
1回深く理解したら、忘れにくい
-
ちょっとひねった問題や、見たことのない問題に強い
👉 国公立大学理系や、難関私立中学・偏差値がかなり高い学校では、
この「理解する力」が必須になります。
2.実はどっちも“やっていることの本質”は同じ
暗記タイプも、理解タイプも…
ゴールは同じです。
「テスト本番で、スッとその解き方が出てくる状態にしておく」
違うのは、
-
暗記タイプ:
たくさんの類題を解いて「相対的に」覚えていく
(似た問題をいっぱい見て身につける) -
理解タイプ:
原理をじっくり考えて「一度で深く」刻み込む
(理由から入って、構造ごと覚える)
だけです。
どちらも、
「忘れる」ことを前提に、どうやって定着させるか
という戦い方の違いにすぎません。
3.レベルによって「必要な数学のタイプ」は変わる
ここからが、教室長・池田としての“持論”です。
🔸① 難関校(例)
-
国公立大学の理系学部
-
難関私立大学(上位学部)
-
偏差値がかなり高い私立中学・高校 など
このレベルになると、
-
思考力を問う問題
-
パターン暗記では通用しない整数・確率・証明問題
-
「初見」で読んで考えさせる問題
が必ず混ざってきます。
👉 ここを本気で目指すなら、
「理解数学」を避けて通ることはできません。
もちろん、
-
基本問題は「パターン暗記」で素早く処理
-
難問・思考力問題は「理解」でじっくり攻略
というハイブリッド型が最強です。
🔸② 中堅レベルまでの高校・中学
一方で、
中堅〜やや上位レベルまでの高校・中学の場合、
-
出題の多くが「標準問題」「よくあるパターン」
-
教科書レベル+典型問題の仕上がりで十分合格点が取れる
という傾向があります。
このゾーンでは、
✔ 公式の意味をざっくり理解する
✔ そのうえで「パターン演習」をしっかり回す
ことで、
いわゆる“暗記寄り”の学習でも、合格ラインに十分届きます。
「うちの子は、そんなに理論を深く考えるタイプじゃないから…」
というご家庭でも、
・目標校のレベル
・今の学力
・性格(コツコツ型か、ひらめき型か)
に合わせて、
暗記寄りで行くか、理解寄りまで引き上げるかを決めていけばOKです。
4.八丁畷校では、どうやって見極めているのか?
英才個別学院 八丁畷校では、
◆ ① まず「目標校」と「現在地」をはっきりさせる
-
志望校のレベル・出題傾向
-
定期テスト・模試の結果
-
苦手単元・得意単元
を一緒に整理します。
◆ ② 「タイプ診断」をして勉強法を決める
授業の中で、
-
どんな説明だと理解が進むか
-
同じ問題を何回か解くときの反応
-
ミスの種類(計算ミスなのか、読み違いなのか、そもそも方針が立たないのか)
などを見ながら、
「この子は、
・まずパターンを増やした方が伸びるタイプか
・原理をゆっくり説明した方が伸びるタイプか」
を細かく見ています。
◆ ③ 作戦は「個別」に決める
-
難関校志望の生徒
→ 「理解ベース+暗記の量」型に寄せる -
中堅校志望&暗記が得意な生徒
→ 「パターン暗記ベース+必要な部分だけ理解」型にする
といったように、
同じ『数学』でも、生徒ごとに戦い方を変えています。
5.保護者の方へお伝えしたいこと
「暗記で解いているからダメ」
「もっと論理的じゃないと将来困る」
と、不安になるお気持ちはよくわかります。
ですが、教室長として多くの生徒を見てきて思うのは、
🌱 「暗記型」からスタートして、
勉強が進むうちに、
少しずつ「理解型」に近づいていく子も多い
ということです。
最初から完璧な“理解型”である必要はありません。
「今のその子にとって、一番前に進みやすい方法」
を一緒に選んであげることが大切だと考えています。
6.生徒のみんなへメッセージ
-
暗記が得意な子
→ それは立派な「武器」です。
ただし、「ただ写すだけの暗記」ではなく、
「わかったつもり」をちゃんと問題で確認しよう。 -
考えるのが好きな子
→ それもすごい「武器」です。
ただし、「考えすぎて問題数がこなせない」状態はもったいないので、
時にはパターン練習も取り入れていこう。
大事なのは、
「自分のタイプを知って、
それに合った戦い方を選ぶこと」です。
7.ご相談はいつでもどうぞ
「うちの子はどっちタイプなんだろう?」
「この志望校なら、どこまで理解を求めた方がいい?」
といったご相談は、
面談や無料相談の場で、いくらでもお話しできます。
-
数学の勉強法を見直したい中学生・高校生
-
お子さまのタイプに合った指導を知りたい保護者の方
どんな小さなことでもかまいません。
お気軽にご相談ください😊
英才個別学院 八丁畷校では、
「その子に合ったやり方で、合格まで一緒に走り切る」
ことを大切にしています。
暗記派でも、理解派でも、
一緒に、自分に合った最強の勉強スタイルを見つけていきましょう💪














