ナンデモ解決!勉強ブログ
2025.08.14
中学受験算数「正答率30〜49%」の問題が合否を分ける理由
英才個別学院 八丁畷校 池田作成
中学受験の算数には、正答率が高い「基礎問題」から、正答率が低い「超難問」までさまざまなレベルの問題があります。
その中で実は合否を分けるカギになるのが、受験者平均正答率30〜49%の問題です。
なぜ30〜49%が“勝負所”なのか?
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正答率が高い問題(50%以上)は、多くの受験生が解けるので差がつきにくい。
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正答率が低い問題(20%未満)は、ほとんどの受験生が解けないため、こちらも差はつきにくい。
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正答率が30〜49%の問題は、「解ける子」と「解けない子」がほぼ半々に分かれるため、点差が大きく開くのです。
例えば、このゾーンの問題が8問(1問5点)あったとします。
平均的な子は約3問正解=15点前後。
ここを武器にできる子は6〜7問正解=30点以上。
わずか数問の差で、合計点に15点以上の差が生まれます。
算数1科目でこれだけ差が開けば、合否に直結します。
この正答率帯でよく出る分野
中学受験の算数で「正答率30〜49%帯」に入りやすいのは、次の4つの分野です。
室長個人で分析してみました!!
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食塩水の問題
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てんびん図や濃度計算、蒸発・加水などの応用が入ると正答率が下がります。
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水槽とグラフの問題
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折れ線グラフの傾き=注水や排水の速さの読み取りがポイント。
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規則性の問題
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表に整理、あまり(余り算)の考え方など、道筋を知っているかどうかで分かれます。
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平面図形の相似比(補助線あり)
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相似条件を作る補助線の知識と、比の伝え方の理解が必須。
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これらの分野は、知識と手順の型を持っている子は安定して得点できる一方、初見で考え込む子は落としてしまいやすいのが特徴です。
効率的な対策法
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まずは基礎〜標準(正答率50%以上)の問題を確実に取る。
→ここでのミスは致命的です。 -
その上で、この“30〜49%帯”の問題を重点練習。
→過去問や模試の中から該当する問題を抜き出し、同じタイプを繰り返し解く。 -
超難問(正答率20%未満)は後回し。
→志望校のレベルによっては手を出さない判断も重要です。自分自身が無理なら他の子も無理!という気持ちで😵💫
まとめ
中学受験算数では、「難しすぎず、かといって簡単すぎない」正答率30〜49%帯が合否の分かれ目です。
特に「食塩水」「水槽×グラフ」「規則性」「相似比」の4分野は勝負所。
ここを安定して取れるようにすることが、合格への最短ルートです。
当校では、このような“勝負所”を一人ひとりの弱点分析から見極め、ピンポイントで伸ばす指導を行っています。
中学受験の算数であと10〜20点伸ばしたい方は、ぜひご相談ください。
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